ご挨拶
社会医療法人玄州会は、光武新人理事長が昭和57年開設した光武内科循環器科病院を中核に介護老人保健施設光風、在宅ケア総合支援センターからなる従業員約330人の組織です。壱岐は人口約2,7000人の離島ですので3次救急施設はなく、2次救急施設の我々が最後の砦と自覚し救急医療の充実に力を入れてまいりました。
しかし現在でも脳外科の緊急手術などは島内では行えずドクターヘリ・防災ヘリ等を利用し島外の医療機関のお世話になっております。本土でできることが地方、特に離島でできない理由はあげればきりがありませんが、我々が努力、成長することで少しでも本土との差を埋めていけると考えています。
私どもは、救急医療から在宅医療まで切れ目のないサービスを提供できるよう介護老人保健施設や在宅ケア総合支援センターの設立運営を行っております。介護老人保険施設光風には、往診専門のふくしまクリニックを併設し老健から在宅へのスムーズなサポートを提供し、在宅ケア総合支援センターはサービス付き高齢者向け住宅や訪問看護ステーションなどからなり在宅医療全般を担っております。
さらに壱岐の無医地区であった二次離島の三島(壱岐本島周囲にある人口約300人の離島です)に診療所設置を壱岐市にお願いし実現、現在医師派遣や運営に参加しております。
まだまだ医療・介護サービスをさらに充実させるためにはやるべきことはたくさんあります。 そのためには協力していただける人の数が不足しています。簡単な近道や小手先の方策では医療や介護はよくなりません。
今向き合っている仕事に全力をだすこと、日々努力を積み重ねて成長すること、それを実行する多くの同志が必要です。我々と一緒に地域医療・介護をよりよいものにしていきたいとお考えの方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。資格が必要な職種もありますが資格が不要な仕事もたくさんあります。
さらに多くの方に参加していただければ、雇用を通じても地域の皆様にご恩返しができると考えています。壱岐を医療・介護の先進地域に変えていきます。
社会医療法人 玄州会 理事長 光武新人
玄州会の究極の目的・精神とは?
新しい理念の策定にあたり、玄州会の歴史を振り返り、今まで引き継がれてきた玄州会の究極の目的、精神とは何か、探求してみました。
1948年先代が開設された光武診療所を母体に、1981年誕生した玄州会光武病院は、内科系救急病院として住民の健康・生命をまもりつづけてきました。しかし、現状に満足せず、1995年以降、老健、訪問看護、特養、三島診療所、在宅ケア総合支援センターなどを開設し、住民の生活を守るため、常に新しいことに挑戦し進化してきました。その結果当初50名の玄州会職員は7倍以上に増え、2016年10月、社会医療法人にも認定されました。常に将来を見据え未来を切り開いてきた玄州会の歴史・精神こそ、新生社会医療法人玄州会が継承すべき理念と考えました。すなわち、住民の健康・生命・生活を守り、未来をひらく、この言葉を理念に掲げ、我々職員全員の高い倫理観・固い決意・柔軟な発想で、これからも壱岐のため、社会のため貢献していきたいと思います。
それでは、具体的にどうやって理念を実現していくのか、どのような未来を拓いていくのか、未来を予言することはできませんが、進むべき方向は見えています。我々玄州会、そして壱岐が、その進むべき未来にたどり着くために何が必要か、5つのビジョンにまとめました。
5つのビジョンのキーワードは社会貢献、住民重視、地域完結医療、職員重視、連携強化です。我々が日々頑張るのは社会貢献のためです。この社会貢献のために、住民重視の医療及び地域完結医療を行います。この住民重視の医療及び地域完結医療を行うためには、職員の成長と職場環境整備が必要です。また玄州会独力でできないことは、他組織との連携で社会に貢献していきます。
1社会貢献
住民の健康・生命・生活を守り続けることで、社会に貢献する組織をめざします
2住民重視
住民の心を尊重し、住民満足度が高い組織をめざします
3地域完結医療
よりよい地域完結医療を提供するため、成長し続ける組織をめざします
4職員重視
職員とその家族を守り、人材育成と職場環境整備に努め、職員満足度が高い組織
をめざします
5連携強化
他組織との連携強化で良質で効率的な地域モデルを創造し、明るい未来をひらく
組織をめざします
最後に
そんなことできないと思えば、そこで終わり。努力・行動しなければ、実現は困難。目標を定めずに日々なんとなく過ごしていては未来をひらけません。我々、玄州会は職員一丸となり、目標を定め、その実現にむけ、日々努力行動していきます。創造とは無から新しい物を生み出すことはない、点と点を結びつけることであるとスティーブ・ジョブズも言っています。玄州会の各組織が各々大きな点となり、皆様方と連携することで、点と点が結びつき、双方向のやり取りの中で新しい価値が生み出されるはずです。いままでどこの地域も成し遂げられなかったすばらしい地域モデルをつくることこそ、我々が人生をかけ成し遂げる価値が絶対にあります。みなさんと一緒に壱岐をさらに素晴らしい地域にするため玄州会一同、頑張っていきますので、今後ともどうか、ご指導よろしくお願いします。
光武内科循環器科病院 院長 空閑 毅
シンボルマークについて
この度、社会医療法人玄州会のシンボルマークを作成しました。□の中に玄を入れることで、パズルを想像します。パズルは一つ欠けても完成しません。これは、玄州会はすべての職員の存在で成り立ち、さらに病院・老健・在宅すべての施設があっての玄州会であることを意味します。
法人本部長 光武孝倫